top of page

詩人の大崎清夏さんと、絵と詩を渡し合ってみました。
「動きのなかに」
描くひとの 動きのなかから
線がいっぽん 伸びてくる
画面へ差しのべられる 腕
絵筆に連れられ遊ぶ 指
バランスよく 足腰を据えて立ち
目の前の身体が脱ぎすてた
一秒前の薄衣を
追うともなく
そこへ引っかけ 棚引かせて
動きのなかから 線は伸びる
踊るひとの 動きのなかに
熱が ひといろ 差してくる
跳ぶたびつやめき光る 肌
反るごとに深くたわむ 息
定着してしまうことを拒んで
骨や肉の つぶやく声に
なるべく素直に
従うともなく
そこから離れ また膨らんで
動きのなかに 熱は散る
動きのなかにあることば no.2205
bottom of page